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2025.06.10 | メガネ

弱視とは?弱視の解説致します。

こんにちは。

岐阜県羽島市の三愛の山村です。

本日は子供の眼によくある弱視について解説します。

👁 弱視とは?

弱視とは、視力の発達が妨げられ、眼鏡をかけても十分な視力が得られない状態を指します。

視力は生まれた直後から徐々に発達し、3歳頃には大人と同じレベルに達しますが、

この発達過程で何らかの障害があると、視力が正常に育たず弱視になります。


🔍 弱視の主な4つのタイプ

1. 屈折異常弱視(両眼性)

  • 原因遠視・近視・乱視などの屈折異常が両眼に強く存在するため。

  • 特徴特に強い遠視が原因となることが多く、眼鏡をかけないと物がはっきり見えません。

  • 発見のきっかけ目を細める、物に近づいて見るなどの行動。3歳児健診や就学時健診で発見されることが多いです。

2. 不同視弱視(片眼性)

  • 原因左右の目で屈折異常の程度に大きな差があるため。

  • 特徴片方の目の視力は正常であるため、日常生活で気づきにくいです。

  • 発見のきっかけ3歳児健診や就学時健診での視力検査。

3. 斜視弱視(片眼性)

  • 原因斜視(視線のずれ)により、片方の目が正しく使われないため。

  • 特徴見た目ではわからない軽度の斜視でも発症することがあります。

  • 発見のきっかけ3歳児健診や就学時健診での視力検査。

4. 形態覚遮断弱視(片眼性)

  • 原因先天白内障や眼瞼下垂などにより、乳幼児期に片方の目が使われない期間があるため。

  • 特徴視力の発達が阻害され、眼鏡をかけても視力が改善しにくいです。


🩺 弱視の治療と管理

  • 眼鏡の装用屈折異常を矯正するために、適切な度数の眼鏡をかけることが基本です。

  • 健眼遮閉(けんがんしゃへい)視力が良い方の目を一時的に隠し、弱視の目を積極的に使わせる訓練です。

  • アトロピン点眼健眼に点眼し、弱視の目を使わせる治療法です。

  • 手術斜視が原因の場合、斜視手術が検討されることがあります

治療は早期に開始するほど効果的であり、視力の発達が進む「感受性期(10歳頃まで)」に治療を行うことが重要です。


🧒 早期発見の重要性

弱視は、早期に発見し治療を開始することで、視力の改善が期待できます。

特に3歳児健診や就学時健診は、弱視を見つける大切な機会です。

お子さんが目を細める、物に近づいて見る、視線が合わないなどの様子が見られた場合は、早めに眼科を受診しましょう


🏥 専門医の受診について

弱視や斜視の診断・治療には専門的な知識と経験が必要です。

日本弱視斜視学会では、弱視・斜視を専門とする医師の一覧を地域別に公開しています。

岐阜県にお住まいの方は、東海エリアの一覧から専門医を探すことができます。


お子さんの視力の発達は、将来の生活の質に大きく影響します。

早期の発見と適切な治療で、健やかな視力の発達をサポートしましょう。