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2025.06.26 | 補聴器

難聴の種類と特徴をわかりやすく解説|原因・症状・対策まで

こんにちは。

岐阜県羽島市の認定補聴器技能者の山村です。

「最近、聞こえづらい気がする」「家族の聞こえ方が心配」そんな不安を感じたことはありませんか?

難聴にはさまざまな種類があり、それぞれ原因や症状、対策が異なります。

この記事では、難聴の種類や特徴、原因、対策についてわかりやすく解説します。

1. 耳の構造による難聴の分類

難聴は、耳のどの部分に問題があるかによって、大きく3つに分類されます。

1-1. 伝音難聴

概要外耳から中耳にかけての障害により、音が内耳に届きにくくなる状態。

主な原因

  • 中耳炎

  • 鼓膜の損傷

  • 耳垢の詰まり

  • 先天性の耳の奇形

特徴

  • 小さな音が聞こえにくい。

  • 大きな音でないと聞こえない。

  • 医学的な治療(手術や薬物療法)で改善することが多い。

1-2. 感音難聴

概要内耳や聴神経の障害により、音の信号が脳に正しく伝わらなくなる状態。

主な原因

  • 加齢(加齢性難聴)

  • 長時間の騒音曝露

  • 遺伝

  • ウイルス感染

特徴

  • 高音域から徐々に聞こえにくくなる。

  • 言葉がぼやけて聞こえる。

  • 医学的な治療が難しいが、補聴器の使用で改善が期待できる。

1-3. 混合性難聴

概要伝音難聴と感音難聴の両方の特徴を持つ難聴。

特徴

  • 原因や症状に応じて、医学的治療や補聴器の使用を組み合わせて対処する。

2. 聞こえの程度による難聴の分類

日本聴覚医学会では、聴力の低下の程度により難聴を4つに分類しています。

2-1. 軽度難聴(25~40dB未満)

特徴

  • 小さな声や騒がしい場所での会話が聞き取りにくい。

  • 会議や集団での会話で聞き返すことが増える。

2-2. 中等度難聴(40~70dB未満)

特徴

  • 普通の会話でも聞き取りにくくなる。

  • テレビの音量が大きくなる。

  • 補聴器の使用が推奨される。

2-3. 高度難聴(70~90dB未満)

特徴

  • 大きな声でないと会話が難しい。

  • 電話の着信音や呼びかけに気づかないことがある。

  • 補聴器の使用が必要。

2-4. 重度難聴(90dB以上)

特徴

  • 補聴器でも聞き取りが難しい。

  • 人工内耳の装用が検討される。

3. よく耳にする特定の難聴

3-1. 加齢性難聴(老人性難聴)

特徴

  • 年齢とともに聴力が低下する。

  • 高音域から徐々に聞こえにくくなる。

  • 左右の聴力が同じように低下する。

  • 補聴器の使用で改善が期待できる。

3-2. 突発性難聴

特徴

  • 突然、片耳の聴力が低下する。

  • めまいや耳鳴りを伴うことがある。

  • 早期の治療が重要。

3-3. 一側性難聴(SSD)

特徴

  • 片耳が著しく、または完全に聞こえなくなる。

  • 音の方向がわかりにくくなる。

  • CROS補聴器の使用が有効。

3-4. 小児難聴

特徴

  • 生まれつきの難聴(先天性難聴)が多い。

  • 言葉の発達に影響を与える可能性がある。

  • 早期発見と適切な対応が重要。

4. 難聴を感じたら、まずは耳鼻科へ

聞こえに不安を感じたら、自己判断せずに耳鼻科を受診しましょう。

早期の診断と適切な対応が、聞こえの改善につながります。

5. 補聴器の活用

補聴器は、難聴の種類や程度に応じて、

聞こえをサポートする有効な手段です。

専門家と相談し、自分に合った補聴器を選びましょう。

まとめ

難聴にはさまざまな種類があり、それぞれ原因や症状、対策が異なります。

聞こえに不安を感じたら、早めに耳鼻科を受診し、適切な対応を行いましょう。

補聴器の活用も、聞こえの改善に役立ちます。