こんにちは。
岐阜県羽島市の認定補聴器技能者の山村です。
補聴器をご購入の前には、「耳鼻咽喉科の受診」をおススメします。
という文言が当店の補聴器のチラシにも載っていると思います。
耳鼻咽喉科に行くと混んでるしお店でも聴力測定できるなら
お店に直接いった方が楽じゃない?という声も聞こえてきそうですが、
順番を間違えると大変なことになる事もありますので、そのあたりを
解説致します。
①補聴器を本当につける必要があるのか
耳が遠くなったといってもその原因は様々です。
加齢によるものなのか、耳垢が詰まっているのか、鼓膜が破れているのかなど
実は病気で聞こえが低下しただけで、その病気を治したら聴力が戻るかも。
治療すれば聴力が戻るのに、20万や30万の補聴器を買う必要ありませんよね。
実際に補聴器を購入してから、耳鼻科を受診し治療すれば聞こえるようになると
言われ愕然としたという話を聞いたこともあります。
決して安くない買い物ですので、まずは耳鼻咽喉科を受診し、治療優先なのか
治療では何ともならないから補聴器で助けてあげるのかを判断してもらいましょう。
お医者さんによっては、「年齢相応だね」と言われることもあります。
「年齢相応に悪くなっていて、他に異常もないから補聴器を考えてもいいんじゃない?」
という感じで意訳してもいいかもしれません。
②補聴器の補助金が出る可能性がある。
総合支援法という法律があり、補聴器に対しても補助金が出る場合があります。
その補助金の取得条件に①身体障がい者手帳の交付と②医師の意見書が必要になります。
そのどちらの取得も指定医の診断が必要になります。
詳しくはブログで解説しておりますのでそちらを参考にしていただければと思います。
③補聴器が医療費控除の対象になる可能性があります。
2018年より補聴器が医療費控除の対象になる可能性があります。
対象となるのは、
「治療において補聴器が必要であると認められて購入した場合の補聴器」です。
この場合も最初に耳鼻咽喉科(補聴器相談医)を受診する必要があります。
実は控除の対象なのに最初に耳鼻咽喉科にいかなかったばかりに申請できない
という場合もございます。医療費控除の方法に関してもブログにまとめてます。
詳しくはブログを参考にしていただければと思います。
このように補聴器を買う間に耳鼻咽喉科に相談に行くだけで、
得られるメリットがあります。もちろん聴力によっては②③のメリットは
無いかもしれませんが、それでも今の自分の状態を把握することは
とても大きなメリットです。
ぜひ補聴器を購入する前に耳鼻咽喉科の受診をしてみてください。
それではまた次回。