こんにちは。
岐阜県羽島市の認定補聴器技能者の山村です。
補聴器のご相談でよくあるのが
「ピーピーなってうるさい」
これはハウリングという現象です。
補聴器はマイクから入った音を分析し
レシーバーから大きくした音を出します。
ハウリングは、大きくした音をさらにマイクが広い
レシーバーからさらに大きくした音を出し、それを
またマイクが広いさらに大きく...と繰り返すことで
ピーピーなってしまう現象です。
調整等がきちんとされているという前提で
原因として下記の3つが考えられます。
①補聴器がきちんと耳に収まっていない
耳は自分では見れません。鏡などを使っても難しいです。
慣れが必要ですが、これがなかなか難しい。きちんとはめた
つもりでも反対にはめていたり、奥まで入っていなかったり…
これはきちんと補聴器を耳に収めることでハウリングも
しなくなります。
②耳穴が変化し隙間が大きくなりだした
人間の耳は年齢とともに縦長になっていくと言われています。
また補聴器を作成した時より痩せたり太ったりすることで、
耳穴の形状が変化します。そうなれば隙間ができますので
ハウリングがおきます。この場合は耳栓を隙間の少ない物に
変更したり、オーダーメイド品の場合は別途でシェルの再作が
必要になります。
③耳道内に耳垢が詰まっている
耳垢が詰まっていると実際は鼓膜まで届くはずの音が、
途中の耳垢で反射され戻ってきてハウリングが起きます。
この場合、耳垢を取ることでハウリングが無くなります。
耳垢でハウリングしている場合、かなり耳垢が詰まっている状況で、
ご自身では取れません。耳鼻科で耳垢をとってもらうことになります。
なにはともあれ、補聴器を着けていてピーピーなっていると
周囲の方も気になります。もし補聴器がピーピーなっているよと
言われたら、補聴器を購入した店舗でみてもらいましょう。
それではまた次回。