こんにちは。
岐阜県羽島市の三愛の山村です。
先日名古屋で行われた補聴器販売者技能向上研修へ行ってきました。
三愛では現在認定補聴器技能者は社長一人でして、私もただいま勉強中。
現在第三期に合格し、来年第四期を受け、本試験となります。
何が大変ってこの資格を取るのに4年かかります。一年に一回2日~5日の集合研修に参加し
その後さらに試験を受けて初めて認定補聴器技能者となります。
私も補聴器は就職と同時に販売や調整をしてますから、補聴器販売歴10年です。
しかし医学の世界と技術の世界は日進月歩で常に情報と技術のアップデートが必要で、
セミナーや研修はなるべく参加を心がけております。
さてそんな中で今回愛知の補聴器外来の先生が登壇されお話をされておりましたが、
最初に補聴器ってうるさいですよねって言われたら皆さんどうしますとおっしゃいました。
確かに補聴器はうるさいです。特に難聴者であれば、今までそれまで入ってこなかった音が
補聴器によって増幅され入ってくるのでうるさいと感じる方が当店でも多くいらっしゃいます。
なぜうるさく感じるのか?簡単に言うと「脳が静かな環境に慣れてしまっているから。」です。
おそらく初めて補聴器をつける方には、初期の視聴段階で目標値(100%)を入れることは
まずありません。大体目標値の7~8割くらいの音でご視聴いただいているはずです。
それでもうるさく感じる方が多いのです。それは脳が静かな環境に慣れてしまっており、
補聴器が出す音をうるさいと「脳」が感じてしまうからです。
そこで名古屋の先生がお話しされた「脳の可塑性」というのがキーワードとなります。
簡単に言えば「脳は常に環境に合わせて変化することができる。」という事です。
はじめのうちは静かな環境にいた脳は静かな環境に合わせて変化するため、補聴器で増幅した音に
敏感に反応してしまいます。しかし補聴器を毎日ご使用いただき、補聴器の音に
慣れていただくことで、うるさいと感じていたのが、普通になります。
脳が補聴器をつけている音の環境に合わせて変化したからです。
そうしたら、また音を上げます。そうするとちょっとうるさい状態に…
これを繰り返し目標値まで音を上げていきます。
なので表題の通りに聞かれたら私は必ず「補聴器はうるさいです。」と答えます。
もちろんうるさくて頭が痛くなったり我慢できない音にはいたしません。
三愛では聴力測定室に防音室を完備しております。
お客様が無理なく使える音の大きさをきちんと測定し把握いたします。
お気軽にご相談くださいませ。
それではまた次回(^_-)-☆