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2022.06.07 | 補聴器

補聴器の聞こえる範囲はどれくらい?補聴器の限界を解説

こんにちは。

岐阜県羽島市の三愛の山村です。

補聴器をつけるとどれくらいの距離まで

聞こえるようになると思いますか?

5m?3m?意外な補聴器の限界を解説します。

補聴器の適正距離はどのくらい?

先ほどの質問、皆さんどれくらいの距離だと思いましたか?

私は元気よく間違えました。個人的に3mくらいまでなら

と思っていたのですが、実はその距離1.5mまで。

これは補聴器は空気の振動をマイクがキャッチして音を増幅して

聞こえやすくしているのですが、空気の振動は距離が離れるほど

弱くなりますので、鼓膜やマイクに伝わる圧力も弱くなります。

遠くの声が小さく聞こえるのは、空気の振動が距離に比例して

弱くなるためおきます。また周囲にたくさん音源がある

にぎやかな状態だと周囲の音が混ざり合った状態になり、

そのため離れた声や騒がしい環境では会話が聞きにくくなります。

上の図のように一般的に補聴器のみでしっかり聴ける範囲は

およそ1.5m位です。この距離の会話であれば、補聴器の雑音を

抑える機能が有効に働くため、会話の聞き取りにグレードの差が

顕著に表れます。しかし、それ以上遠い距離になると、

補聴器のマイクに届く音源の質が悪くなるため、

補聴器単体では聞こえを補うことが難しくなります。

 

 

そこで登場するのが、各社から出されている外付けのマイクです。

これらは1.5m以上離れた場所からの声をマイクで拾い、

無線で補聴器に直接音声を届けてくれますので、

音の劣化もなく、声が聞き取りやすくなります。

ぜひご一考いただければと思います。


いかがでしたでしょうか。

1.5mというって結構短く感じますが、測ってみると

なるほど、だいたい会話をするときはその辺まで近寄ります。

それでも仕事や環境によっては遠い距離からの音声を

聞かなければならないこともあると思いますので、

ぜひ補聴器のリモコンや外付けマイクもご利用になりながら

快適な補聴器ライフをおくっていただければと思います。

それではまた次回。