三愛では、メガネ、補聴器、時計、宝飾を扱っております。 眼鏡作製技能士および認定補聴器技能者がお客様の快適生活をサポートします。

Blog

2021.11.05 | 時計

ブルー針って何ですか?美しいブルースティールの世界

こんにちは。

岐阜県羽島市の三愛の山村です。

前回のギョーシェ彫りと共にブルー針ってなんなの?

というご質問を頂きましたのでブルー針について勉強しましょう。

時計の印象を決める重要な針

高級時計の針にはホワイト・シルバー・ゴールドといった

様々なカラーが存在しますが、その中でも存在感が強い

カラーが青い針。通称ブルースティールと呼ばれる針です。

「針」は時計の印象を決める重要なパーツ。どんなに

ケースや文字盤が上品でも針が美しくないと台無しに。

そもそもブルースティールって?

比較的安い時計の青い針は塗装や薬品による酸化にて

作られるのですが、高級腕時計に採用される青い針は

手作業で「焼き入れ」することでつくられます。

金属(ステンレス)の針に焼き入れをする事で、

金属の表面に酸化被膜が作られ、その膜が深い青に輝く

ブルースティールとなるのです。ちなみにステンレス針は

「黄色→褐色→青色→灰色」の順番に色が変わるので

うまく青色の段階で調整する職人技が必要になります。

手間暇かけて焼き入れされたブルースティールは、

ただ美しいだけでなく、普通の針やネジよりも防腐・防錆効果

があり、メッキなどよりも錆びにくいといわれており、

耐久性に優れるという点もあります。

グランドセイコーではGMTの針や秒針にブルースティールが

使用されていたりします。クラシカルな魅力を持つブルースティール。

是非一度ブルースティール針を搭載した時計を手に取ってみてください。

それではまた次回。