こんにちは。
岐阜羽島の三愛の認定補聴器技能者の山村です。
最近両親と話をしていると聞き返しが多いし、生返事が増えた…
補聴器を勧めようかな、とお考えの皆様。
補聴器を買う前に一度、自分たちの話し方を変えてみませんか?
誰にでも簡単にできる耳の遠い方との話し方のコツがあります。
- ①名前を呼んで、視線をもらう
- ②相手が視線を話したら、話すのを待つ
- ③ゆっくり話すために口を極端に大きく動かす
- ④距離は1.5メートルまで
- ⑤お腹に力を入れて、相手に届くように
名前を呼んで視線をもらう
耳が遠くない人も急にしゃべりかけられたら、
言われた内容はわかりませんよね。必ず聞き返したりします。
人の言葉を理解するためには集中している必要があります。
特に耳が遠い人はより大きな集中力が必要になります。
なのでまずは名前を呼んで、話し手の方に視線と意識を向けてもらいましょう。
名前を呼ぶ、肩をたたくなどして視線を向けてもらいましょう。
視線を外したら話すのを待ちましょう
耳が遠い人が人の言葉を理解するのには大きな集中力が必要です。
話し手が話している最中に、聞き手が視線を他の方向に
向け始めたら疲れてしまった合図です。一度話を止めて
視線が戻ってくるのを待ちましょう。
ゆっくり話すために、口を極端に大きく動かす
耳が遠い方は「ゆっくり話してくれればわかる」というのがあります。
これは当たり前のことですが、家族となるとなかなか難しいのかなと思います。
記憶の中では元気な父母の姿があるからなのか、早口でしゃべってしまいがちです。
ゆっくり話すには口をできるだけおおきく動かしてみましょう。
口を大きく動かすと活舌もよくはっきりと話せるようになりますし
ふつうは早く話せなくなります。また口を見て会話の内容も分かりやすくなるため、
ご自宅で話す際は試してみてください。
距離はなるべく近く1.5メートルを目安に
遠くから大きな声で話した場合と、近くから普通の声で話した場合
言葉が伝わりやすいのは後者です。そもそも耳が遠いので離れた場所から声をかけられても
伝わりづらく先の話にもありましたが、集中力が持ちません。
同じ話を何度も遠くからするよりも、近くまで移動して、名前を呼んで視線をもらい
ゆっくりと話した方が話がつうじます。
お腹に力を入れて相手に届くように
耳の遠い方と話すときに、ついつい大きな声で話してしまいますが、
大きな声を出すと、早く口になりやすく、怒っているような顔になり
特に認知症の方が相手だと怯えさせてしまう事もあります。
じゃあどの程度の音量で話せばいいのかというと、お腹に力を入れて
相手のいる場所に声が届く意識で話をしましょう。お腹に力をいれると
自然と声量も大きくなります。あとは先に挙げた要点を踏まえて
会話をしてみてください。
以上が「話が通じる話し方のコツ」となります。
実はこれは補聴器をつけてる方への話し方にも通じる部分があります。
是非一度試してみてください。
それではまた次回。