こんにちは。
岐阜県羽島市の三愛の山村です。
腕時計には様々な機構が存在しています。
電池式やソーラー充電式など基本的には
一度動力源を入れたら1年から2年は動き続けます。
もちろん最初から電池式が存在したわけではなく、
昔は手巻き式と言い電池の代わりに自分で竜頭を回して
動力源としていました。そもそも手巻き時計とはなんなのか?
機械式時計(手巻き式や自動巻式)の針の動力源は、ムーブメント内に
あるゼンマイから生み出されます。巻き上げたゼンマイが戻ろうとする
動力エネルギーが生まれ、振り子の原理によって一定の周期で時が
刻まれます。このゼンマイを巻き上げる際、手巻き式は手でリューズを
回してゼンマイを巻き上げます。対して自動巻式(オートマティック)とも
呼ばれる自動巻のムーブメントはローターと呼ばれるパーツが回転することで
自動的にゼンマイが巻き上げられる機構を持っています。
なら自動巻の方が自動でゼンマイが巻き上がるし、手巻き式を買う意味って
あるの?と思ったそこのあなた。手巻き式は今もなお多くのブランドが
作り続けています。メジャーな存在ではないモノの今なお人気は根強いのです。
手巻き式時計は自動巻のようにゼンマイを自動的に巻き上げるローターを
組み込む必要が無いため、ケースを薄く、かつ軽くすることができるという
大きなメリットがあります。昨今大型&不必要に分厚くなっている時計では
ありますが、シャツの袖に引っ掛かりにくいドレスウォッチとして重宝されたり
ビンテージライクな小ぶりの腕時計を好む人にも好評です。
また前述したように、手巻き式の腕時計はローターを必要としないので、
気候がシンプルなのが特徴。そして部品数が少ないということは、
故障しにくいというメリットにも繋がります。また手巻きなら、衝撃で
ローターが外れるといった自動巻式ならではの心配も無用。またリューズの
シャフトも手で巻く必要があるので、一般的に太い頑丈な物が採用されています。
それ以上に手巻き式時計に求めるものはロマンではないでしょうか。
前述した様々な利点もありますが、”ゼンマイを手で巻きあげる”という
手間そのものに価値を感じる人が多いのです。一部の時計愛好家にとって
ゼンマイを手で巻くという手間は、レコードに針を落とすように、はたまた
珈琲豆をミルで挽くように腕時計と対話する儀式として心を豊かにするものです。
グランドセイコー SBGW231
柔らかな丸みを帯びたダイヤル、ダイヤルの丸みに沿うように先端に曲げ加工が施された針、昔ながらのクラシカルなフォルムを蘇らせたボックス型サファイアガラスが、味わい深いアイボリーのダイヤルと調和して、上品なクラシックスタイルを引き立てています。峰カット形状で丁寧に磨き込まれた時分針、ザラツ研磨を施したケースのかん足部は、光を受けて美しく輝きます。裏ぶたはシースルーバック仕様となったことで、機械式ムーブメントが精緻な時を紡ぐ動きを目で見てお楽しみいただけます。
ハミルトン カーキ メカニカル
38㎜のステンレススチール製ケース、3針表示、ダークカラーのダイヤル、ライトカラーのインデックス、オールドラジウムカラーのスーパールミノバ®を塗布した三角形のインデックス、耐久性に優れたNATOストラップ。新たな「カーキ フィールド メカ」は、1960年代のオリジナルモデルに忠実な復刻版であり、ハミルトンのミリタリーウォッチとしての歴史を継承しています。新しいモデルではハミルトン独自の「アース」カラーのPVDコーティングを施したケースを採用しています。
ぜひ手巻き式時計の魅力を体感してみてくださいね。
それではまた次回。