こんにちは。
岐阜県羽島市の三愛の山村です。
電池や時刻修正をしなくていいソーラー電波が多く
出回っている昨今ですが、やはり歯車が緻密に噛み合う事で
時を刻む機械式時計。オープンハートやスケルトンなど、
中の機械を見せることでクオーツ時計にはない味わいや
美しさがあるのですが、使う上で取り扱いに繊細さも必要です。
機械式時計は値段が高額なので、壊れない!っと思ってる方も
いらっしゃると思いますが、高額だから壊れにくいというのは
間違い!機械式時計は無数の金属パーツが緻密に繊細に
絡み合うことで動作する美術工芸品です。高額であるほど内部は
複雑でデリケートです。大事に扱って故障をなるべくさせないよう
一緒に勉強しましょう。
【①磁気帯び】
機械式時計のトラブルでよくみられるのが磁気帯び。
磁気帯びとは身の回りにある時期を持った物の影響で、
時計に精度異常が起きる事をいいます。金属パーツの集合体である
ムーブメントはどれも磁気を帯びやすい性質を持ち、磁力元が
接触することで磁気帯びをしてしまいます。磁気を発生させる物の
一例として、スマートフォンやパソコン、ハンドバッグのマグネット、
スピーカーなど多くの家具家電が磁気を発生させてます。
このような製品の近くに置くと精度異常や動かなくなるといった
症状がおきてしまいます。対策として磁気の発生源から5cm以上
離すと磁気帯びの確率はグッと下がります。万が一磁気を帯びて
締まった場合、メーカーでオーバーホールをして脱磁するのが一番。
脱磁機という機械で脱磁する方法もありますが、細かい部品まで
正確に脱磁する事は難しい上に、さらに磁力を帯びさせてしまう事も…
【②水のトラブル】
防水性に優れるモデルも多くなってきました。特にダイバーズモデルなど
高水圧にも耐えられるものもありますが、時計の構造上「熱」には
あまり強くなっていません。たとえ深海200mまで保証されている
ダイバーズモデルであっても、付けたままお風呂に入った場合故障する
確率は高くなります。お湯から出る水蒸気がムーブメント内部に侵入し、
パーツを錆びさせたり、歪ませたりすることも。あくまでも時計の
防水性は水に対してだけで、絶対にお湯には入れないようにしましょう。
さらに付け加えると防水性の高い時計でも長年の使用により、
パッキンなどの浸水を防ぐパーツが劣化し、
水分が入りやすくなっている場合もあります。防水時計といえども
水につけて使用するのと、まったく水につけないで使用するのでは、
時計の寿命が全く違ってくるので、極力水に入れない方が賢明です。
思ったより長くなったので続きます。
それではまた次回。