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2021.10.30 | 時計

機械式時計初心者さんが注意すべき5つのポイントその1

こんにちは。

岐阜県羽島市の三愛の山村です。

電池や時刻修正をしなくていいソーラー電波が多く

出回っている昨今ですが、やはり歯車が緻密に噛み合う事で

時を刻む機械式時計。オープンハートやスケルトンなど、

中の機械を見せることでクオーツ時計にはない味わいや

美しさがあるのですが、使う上で取り扱いに繊細さも必要です。

機械式時計は値段が高額なので、壊れない!っと思ってる方も

いらっしゃると思いますが、高額だから壊れにくいというのは

間違い!機械式時計は無数の金属パーツが緻密に繊細に

絡み合うことで動作する美術工芸品です。高額であるほど内部は

複雑でデリケートです。大事に扱って故障をなるべくさせないよう

一緒に勉強しましょう。

①磁気帯び

機械式時計のトラブルでよくみられるのが磁気帯び。

磁気帯びとは身の回りにある時期を持った物の影響で、

時計に精度異常が起きる事をいいます。金属パーツの集合体である

ムーブメントはどれも磁気を帯びやすい性質を持ち、磁力元が

接触することで磁気帯びをしてしまいます。磁気を発生させる物の

一例として、スマートフォンやパソコン、ハンドバッグのマグネット、

スピーカーなど多くの家具家電が磁気を発生させてます。

このような製品の近くに置くと精度異常や動かなくなるといった

症状がおきてしまいます。対策として磁気の発生源から5cm以上

離すと磁気帯びの確率はグッと下がります。万が一磁気を帯びて

締まった場合、メーカーでオーバーホールをして脱磁するのが一番。

脱磁機という機械で脱磁する方法もありますが、細かい部品まで

正確に脱磁する事は難しい上に、さらに磁力を帯びさせてしまう事も…

②水のトラブル

防水性に優れるモデルも多くなってきました。特にダイバーズモデルなど

高水圧にも耐えられるものもありますが、時計の構造上「熱」には

あまり強くなっていません。たとえ深海200mまで保証されている

ダイバーズモデルであっても、付けたままお風呂に入った場合故障する

確率は高くなります。お湯から出る水蒸気がムーブメント内部に侵入し、

パーツを錆びさせたり、歪ませたりすることも。あくまでも時計の

防水性は水に対してだけで、絶対にお湯には入れないようにしましょう。

さらに付け加えると防水性の高い時計でも長年の使用により、

パッキンなどの浸水を防ぐパーツが劣化し、

水分が入りやすくなっている場合もあります。防水時計といえども

水につけて使用するのと、まったく水につけないで使用するのでは、

時計の寿命が全く違ってくるので、極力水に入れない方が賢明です。

 

思ったより長くなったので続きます。

それではまた次回。