三愛では、メガネ、補聴器、時計、宝飾を扱っております。 眼鏡作製技能士および認定補聴器技能者がお客様の快適生活をサポートします。

Blog

2023.11.13 | 時計

機械式時計によく見る石数ってなに?

こんにちは。

岐阜県羽島市の三愛の山村です。

機械式時計のカタログを見ていると石数という文字と

数字を目にすることがあります。この石数は実際には

あまり重要視されにくい部分ですが、この石数がわかると

時計選びがより楽しいものになります。

 

機械式の石数とは何なのか?

機械式時計のムーブメントには人工ルビーが使用されています。

歯車が回転する際、軸が回転・往復運動をくりかえし、接している

部分に摩擦が起こり摩耗していきます。そこで正確な軸の動きを

長く保つために、軸と接する部分へ軸受けとなる人口ルビーを

設置しているのです。また軸以外にもアンクルの爪などの

摩耗しやすい部分にも、石を使用するケースが多いです。

古くから軸受けにはルビーやサファイアが素材として選ばれました。

それぞれ、ダイヤモンドに次ぐモース硬度をほこり、しかも靭性では

ダイヤモンドを上回り熱にも強い特性があったからです。

現在ではほとんどの機械式ムーブメントと一部クオーツムーブメントには

軸受けとして人工ルビーが使われています。

石数の意味

ムーブメントの耐久力を増すために備えられている石は、ムーブメントごとに

石数が異なっています。時計のカタログ記載石数を見るとわかりますが、

一般的に高級時計に使用されている石数は価格が高いものほど、そして

制作された年代が新しくなるほど増える傾向にあります。

石数はカタログなどに「石数」や「JEWELS」などと描かれており、

例えば「24石」や「24JEWELS」と記載されていれば、その時計の

ムーブメントには24個の石が使われているという意味になります。

ここまでのお話で石数が多ければムーブメントの耐久力が増えるように

感じますが、そうではありません。基本的にシンプルな手巻き式や自動巻で

最低でも17個以上の石であれば十分に役割を果たすと言われています。

それ以上の石数は基本的には強度に影響を与えず、どちらかと言えば

装飾的な意味合いが大きくなります。

もちろん石数が多くなればその分だけ値段も高くなります。

あまり表には出てきませんが、カタログやメーカーサイトなどで

石数が出た時の参考にしていただければと思います。

それではまた次回。