こんにちは。
岐阜県羽島市の三愛の山村です。
弱視治療用メガネについて日本小児学会からお知らせがありました。
ホームページ↓
http://www.japo-web.jp/info.php?page=22
今回はこちらの情報をもとにご説明します。
お子さんの「目の育ち」をサポート!治療用眼鏡の大切さと周囲の協力のお願い
お子さんの成長は日進月歩ですが、その中でも「目」の機能が発達する時期には限りがあることをご存存知でしょうか?
この大切な時期に目の発達を妨げる要因があると、その後の視力に大きく影響してしまうことがあります。
今回は、お子さんの目の健康を守るために知っておきたい「弱視」と「斜視」、そして治療用眼鏡の重要性についてお話しします。
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子どもの目の発達、その大切な時期とは?
子どもの目の機能、特に視力は、生後から3歳までに急速に発達し、6歳から8歳頃までにはほぼ完成します。
この時期に何らかの理由で視力の成長が妨げられてしまうと、
その後の成長が停止し、「弱視」と呼ばれる状態になってしまいます。
弱視とは、たとえ眼鏡をかけても十分な視力が得られない状態のことで、約50人に1人の割合で見られると言われています。
弱視や斜視と診断されたら、なぜ眼鏡が必要なの?
弱視には様々な原因がありますが、
特に「屈折異常」(強い遠視や乱視など、網膜へのピントがずれている状態)が原因であることが多いです。
視力が発達する大切な時期に、眼鏡を常用するなどの治療を行うことで、
多くの場合、就学時までに良い視力を獲得することができます。
また、両眼の視線が合っていない状態である「斜視」の治療にも眼鏡装用が必要な場合があります。
眼鏡をかけることで目の位置が安定し、両眼で立体的に物を見る機能(両眼視機能)も育っていくのです。
つまり、眼鏡は単なる視力矯正具ではなく、お子さんの目の機能を「育てる」ための大切な「治療用具」なのです。
治療用眼鏡は「かけ続ける」ことが何よりも大切!
「子どもが眼鏡をかけると、目が悪くなるのでは?」と心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、
眼鏡装用によって目が悪くなるという報告はありません。
むしろ、眼鏡によって、ピント合わせや距離感がわかり疲れにくくなるとされています。
眼科の医師や保護者は、お子さんに対して「眼鏡を一日中かける」ように指導しています。
これは、屋内の活動だけでなく、外遊びの時も同様にお願いしていることです。
ただし、プールやマット運動など、状況によっては外す必要がある場合もありますので、詳細については眼科の主治医に確認してください。
なぜ一日中かけ続けることが重要なのでしょうか?
それは、もし園にいる間に眼鏡をかけない時間ができてしまうと、
子どもが「眼鏡はかけなくてもよいもの」だと思ってしまい、せっかく始めた治療が中断してしまう可能性もあるからです。
将来にわたって良い視機能を維持するためには、治療用眼鏡をしっかりとかけ続けることが非常に大切なのです。
みんなで協力して、お子さんの目の成長を支えましょう
お子さんが治療用眼鏡をしっかりとかけ続け、将来にわたって良い視機能を維持できるよう、
幼稚園、保育所、認定こども園の皆様にも、ぜひご理解とご協力をお願い申し上げま。
保護者の方々を含め、周囲の大人たちが協力し、「眼鏡をかけることが当たり前で、良いことなんだ」
という環境を整えてあげることが、何よりもお子さんの目の成長を力強くサポートすることにつながります。
お子さんの目の発達は、まるで植物の成長に似ています。
成長期に適切な水や栄養を与えることで健やかに育つように、目の成長期に適切な治療である眼鏡をかけることで、
その機能は最大限に開花します。この大切な時期を逃さないよう、周囲の皆で温かく見守り、支えていきましょう。