こんにちは。
岐阜県羽島市の認定補聴器技能者の山村です。
補聴器を使用していると、「ザザザ」「ピーピー」といった雑音が気になることがあります。
これらの雑音は、装用初期の違和感や調整不足、機器の不具合など、
さまざまな要因で発生します。本記事では、雑音の主な原因とその対処法を解説します。
補聴器の雑音が気になる理由
1. 装用初期の違和感
補聴器を使い始めたばかりの頃は、これまで聞こえなかった音が急に聞こえるようになるため、脳が慣れるまでに時間がかかります。その結果、生活音や自分の声が「うるさい」と感じることがあります。
2. 調整(フィッティング)の不足
補聴器は、使用者の聴力や耳の形に合わせて調整する必要があります。調整が不十分だと、雑音が強調されてしまうことがあります。
3. 機器の不具合
長期間使用している補聴器や、初期不良のある機器では、雑音が発生することがあります。定期的な点検やメンテナンスが重要です。
雑音の種類と対処法
環境音の増幅
エアコンやパソコンのファンなど、日常の環境音が気になる場合は、
補聴器の調整で特定の音域の音量を下げることが可能です。
ただし、すべての音が小さくなるため、使用者の生活スタイルに合わせた調整が必要です。
ハウリング(ピーピー音)
補聴器から「ピーピー」という音が聞こえる場合、ハウリングが起きている可能性があります。
これは、耳せんと耳の間にすき間があると発生しやすいため、耳せんのサイズや形状を見直すことが効果的です。
マイクノイズ
補聴器のマイクが自らの音を拾ってしまうことで発生するノイズです。
特に軽度難聴の方が感じやすいとされています。
調整によって軽減できますが、完全にゼロにすることは難しいため、慣れも必要です。
電話使用時の雑音
電話を使用する際に雑音が発生する場合、
ハウリングや周囲の騒音が原因であることが多いです。
静かな場所での通話や、補聴器の形状、電話の持ち方を工夫することで改善が期待できます。
快適に補聴器を使うためのポイント
- 徐々に慣れる: 最初は静かな場所で短時間使用し、徐々に使用時間や環境を広げていくと、脳が新しい音に慣れやすくなります。
- 定期的な調整: 聴力や生活環境の変化に応じて、補聴器の調整を行うことが重要です。
- 適切な機器の選択: 自分の聴力や生活スタイルに合った補聴器を選ぶことで、雑音の軽減や快適な使用が可能になります。
補聴器の雑音は、適切な対処と慣れによって軽減できます。
快適な聞こえを実現するために、定期的な調整や専門家への相談をおすすめします。