三愛では、メガネ、補聴器、時計、宝飾を扱っております。 眼鏡作製技能士および認定補聴器技能者がお客様の快適生活をサポートします。

Blog

2025.05.23 | 補聴器

補聴器は片耳だけで使っても大丈夫?そのメリットとデメリットを解説

こんにちは。

岐阜県羽島市の三愛の認定補聴器技能者の山村です。

補聴器を検討する際、「片耳だけで装用しても効果はあるのか?」と疑問に思う方も多いでしょう。

実際、片耳装用にはメリットとデメリットが存在します。

今回は、片耳装用の特徴や適したケースについて詳しく解説します。

両耳装用のメリット

まず、補聴器は基本的に両耳での装用が推奨されています。その理由は以下の通りです:

  • 音の方向感がわかる両耳で音を拾うことで、音の方向や距離を正確に把握できます。

  • 騒音下でも聞き取りやすい背景雑音の中でも、必要な音声を聞き取りやすくなります。

  • 言葉の明瞭度が向上子音などの細かな音も両耳で補うことで、言葉の聞き取りが改善されます。

  • 耳の疲労が軽減片耳だけで聞くよりも、両耳でバランスよく音を受け取ることで、疲れにくくなります。

片耳装用が適しているケース

一方で、以下のような場合には片耳装用が適していることもあります。

・片耳が高度・重度難聴で、もう一方の耳が正常な場合

このような「一側性難聴」の場合、特殊な補聴器「クロス(CROS)」が効果的です。

クロス補聴器は、聞こえない耳にマイクを装着し、聞こえる耳に補聴器を装着することで、

音を聞こえる耳に転送します。これにより、聞こえない方向からの音も把握できるようになります。

・予算的な制約がある場合

補聴器は高額なため、まずは片耳から始める方もいます。

ただし、両耳装用の効果を考慮すると、可能であれば両耳装用を検討することが望ましいです。

片耳装用のメリットとデメリット

メリット

  • 購入費用や維持費が抑えられる。

  • 初めての装用時の違和感が少ない。

デメリット

  • 音の方向感がわかりにくい。

  • 騒音下での聞き取りが困難。

  • 片耳からの音刺激がないことで、脳の聴覚処理能力が低下する可能性がある。

まとめ

補聴器の装用は、個々の聴力状態や生活環境によって最適な方法が異なります。

片耳装用には特定のメリットがありますが、両耳装用の方が得られる効果が大きい場合が多いです。

最終的な判断は、専門家と相談しながら、自身のライフスタイルやニーズに合わせて行うことが重要です。