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2022.05.22 | 補聴器

耳掃除は必要?不要?耳掃除は耳鼻科にお任せしましょうを解説

こんにちは。

岐阜県羽島市の認定補聴器技能者の山村です。

耳がこしょばゆくて、なんか落ち着かない。

お風呂上りに綿棒を奥に突っ込んで、あー気持ちいい~♪

そんな事やっていませんか?日本人は耳掃除が大好きと

言われ、こまめに耳の中を耳かきでかいている方も多いはず。

そんな耳掃除を解説します。

耳掃除って必要なの?

耳掃除の必要、不必要は年齢によっても変わります。

若く健康な方の場合、耳の穴の中の掃除は必要ないと言われています。

理由としては、耳垢はアゴの関節の動きなどで自然と耳の穴の

入口付近まで出てくるようになっているためです。

私自身、なんか耳がくすぐったいなと思って、耳を傾けると

ポロっと耳垢がでてきます。

つまり、耳の入り口まで耳垢がでてきているので、

その耳垢を風呂上りなどの時に、耳の入り口を綺麗なタオルで

拭うだけで十分と言えるのです。

綿棒や耳かきで耳の奥まで掃除する必要は実はありません。

では高齢者の場合はどうなのか。

高齢者の場合は、あご関節の動きが弱い方も多く、耳垢が

耳道の奥でたまってしまいます。最悪な場合、耳垢が膜をはって

耳穴をふさいでしまっていて聞こえが悪くなっているケースも。

じゃあ高齢者は自分で「耳かき」や「綿棒」で掃除をした方が

良いのかというと、まったくオススメすることができません。

耳掃除は耳鼻科でしてもらう

耳の穴の奥を、綿棒や耳かきなどで掃除をすると

さらに状況が悪くなる可能性があります。というのも、綿棒ですと

耳垢を置くまで押し込んでしまったり、耳かきですと耳穴の皮膚を

傷つけてしまう可能性もあります。さらにそもそも奥で膜をはっていて

掃除をしても物理的に届いていない可能性もあります。

特に膜をはっている場合、耳の皮膚に固着し硬くなっているため、

どうすることもできません。

なので耳垢が溜まってしまった場合は、

耳鼻咽喉科で耳の掃除をしてもらうことをおススメ致します。

耳鼻科では耳の中を扱う専用の器具を使ったり、耳垢を柔らかくする

点耳薬(耳垢水)を使って耳垢を取りやすくしたりすることで、

溜まってしまった耳垢を確実にきれいに取り除いてもらえます。

どのくらいで耳垢が溜まるのかは人によって違いますので

一概には言えませんが、定期的に耳鼻科で耳垢を取ってもらいましょう。

時々、「耳掃除くらいで耳鼻科に行ってもいいのか?」という相談もありますが、

耳あかを丁寧にきちんと摘出することは医療行為です。

何らかの症状(痒い・ゴソゴソする・違和感があるなど)があり耳垢を摘出する医療行為は

保険診療でも認められていますので”耳あかのそうじだけど~ 断られないかな~”

など不安がらずに受診してください。

それではまた次回。