こんにちは。
岐阜羽島の三愛の山村です。
1月29日30日31日と当店で世界の宝石を羽島に集める
「World Cruising」を開催いたします。
知っている宝石もありますが、普段名前を聞かない
宝石も店頭に並びますので、この機会に一緒に勉強しませんか?
今回一緒に勉強するのは「アメシスト」です。
和名では「紫水晶」と呼ばれるように、紫色の水晶です。
大きい結晶で取れることはあまりなく、ガラスのような光沢をもちます。
また、濃い色と薄い色の直線状の帯が見られ色ムラがあるのも特徴。
天然のアメシストには、他の水晶にはない羽の形をしたない放物が見られ、
色は濃い紫や薄い紫だけでなく、褐色、灰色がかった色合いもあります。
通常は深い紫色が一様に見えるものが価値が高く、加熱処理することで
黄色や褐色、グリーンに変化し、最終的には無色になってしまいます。
そのため紫外線に長時間充てると脱色してしまう恐れも…
歴史の深いアメシストは宗教儀式に多く用いられたり、地位の高い人のみ
身に着けたりしていました。キリスト教では司教の石として宗教儀式に用いられ、
中国では皇帝のみアメシストを身に着けることを許されました。
アメシストはギリシャ語の「amethystos」(酒に酔わない)が語源です。
ギリシャ神話では酒の神バッカスが酒に酔い、猛獣を操り、偶然通りがかった
月の女神の女官アメジストを襲うという場面があります。その出来事に気づいた
月の女神が、アメジストを白い結晶に変えたといいます。酔いからさめたバッカスが
その水晶にぶどう酒を注いだところ紫色のアメシストになった、という話です。
古代ローマでは、アメシストの盃に注いだお酒を飲むと、お酒と共に、
人生の悪酔いからも身を守ると信じられてきました。
そんなアメシストは2月の誕生石です。
バレンタインデーにチョコの代わりにアメシストをプレゼントして
人生の悪酔いから覚ましてあげるのもよいのではないでしょうか。
もしくは酒好きのパートナーに是非!
それではまた次回。