こんにちは。
岐阜県羽島市の三愛の山村です。
前回のギョーシェ彫りと共にブルー針ってなんなの?
というご質問を頂きましたのでブルー針について勉強しましょう。
【時計の印象を決める重要な針】
高級時計の針にはホワイト・シルバー・ゴールドといった
様々なカラーが存在しますが、その中でも存在感が強い
カラーが青い針。通称ブルースティールと呼ばれる針です。
「針」は時計の印象を決める重要なパーツ。どんなに
ケースや文字盤が上品でも針が美しくないと台無しに。
【そもそもブルースティールって?】
比較的安い時計の青い針は塗装や薬品による酸化にて
作られるのですが、高級腕時計に採用される青い針は
手作業で「焼き入れ」することでつくられます。
金属(ステンレス)の針に焼き入れをする事で、
金属の表面に酸化被膜が作られ、その膜が深い青に輝く
ブルースティールとなるのです。ちなみにステンレス針は
「黄色→褐色→青色→灰色」の順番に色が変わるので
うまく青色の段階で調整する職人技が必要になります。
手間暇かけて焼き入れされたブルースティールは、
ただ美しいだけでなく、普通の針やネジよりも防腐・防錆効果
があり、メッキなどよりも錆びにくいといわれており、
耐久性に優れるという点もあります。
グランドセイコーではGMTの針や秒針にブルースティールが
使用されていたりします。クラシカルな魅力を持つブルースティール。
是非一度ブルースティール針を搭載した時計を手に取ってみてください。
それではまた次回。