こんにちは!
岐阜県羽島市の三愛の山村です。
夏の強い日差しの中、お肌の紫外線対策はばっちりされている方も多いのではないでしょうか?
しかし、実は「目」も日焼けするということをご存知ですか?
目が紫外線を浴びることで、さまざまな悪影響が引き起こされるだけでなく、
なんと肌のシミの原因にもなり得るんです。
今回は、目の日焼けが体に及ぼす影響と、今日からできる対策について詳しくお話しします。
目が紫外線を浴びるとどうなる?
紫外線が目に当たると、目の中の透明な組織にダメージを与え、様々な目のトラブルや病気の原因となります。
• 白内障の促進: 目の中のレンズが濁り、視界がかすんだりぼやけたりする白内障を促進してしまいます。
• 角膜や白目の損傷: 黒目や白目に傷がつき、痛みやドライアイ、結膜炎を引き起こすことがあります。
特に強い紫外線に当たると、角膜の細胞が障害され、翌日頃に痛みが出ることがあります。
溶接の火花で角膜がやられる「電気性眼炎」と同じ状態です。
• 翼状片(よくじょうへん): 長時間強い紫外線を浴びることで、白目の部分に盛り上がりができ、
黒目のほうまで白い組織が伸びてくる病気になることもあります。
• 肌のシミ・くすみ: 意外なことですが、目から入る紫外線(特にUVB)は、脳を刺激し、メラノサイトを活性化させます。
メラノサイトは色素を作り出し、その色素が真皮部分に沈着するとシミになります。
メラノサイトと脳神経は発生学的に親類関係にあるため、
目から入った紫外線が脳を経由してメラノサイトに影響を与えるのは自然なことなのです。
つまり、目を守ることは肌のシミ予防にも繋がるということです。
• その他: 紫外線はコラーゲンなどの繊維を切断したり、
肌のハリを保つ繊維芽細胞を減少させたりすることで、肌のたるみやシワの原因にもなります。
また、皮膚がんのリスクも高めます。
紫外線の種類と目の影響
紫外線には波長の長さによってUV-A、UV-B、UV-Cの3種類があります。
• UV-C: ほとんどがオゾン層で吸収されるため、地上には届きにくいです。
• UV-B: 主に肌の表皮まで届き、「日焼け」として肌が黒くなったりシミになったりする原因となります。
目にとっては、メラノサイトを刺激して色素沈着を引き起こす主な原因です。
• UV-A: 波長が長く、肌の真皮の奥深くまで届きます。
コラーゲンやエラスチンといった肌の弾力やハリを保つ繊維を破壊し、肌のたるみやシワの原因となります。
目に対しても、白内障や加齢黄斑変性症など、目の奥の透明性や細胞に影響を与える可能性があります。
紫外線から目を守るための効果的な対策
目への紫外線の影響は深刻ですが、適切な予防策を講じることでリスクを大幅に減らすことができます。
1. サングラスの着用:
最も効果的な対策の一つです。
特にUVBによるシミやくすみの予防、そして角膜へのダメージ予防に有効です。
目から入るUVBが脳を刺激し、メラノサイト活性化ホルモン(MSH)を分泌させるのを抑えることができます。
ただし、サングラスだけではUV-Aによる肌のたるみやシワの予防にはなりません。
サングラスはあくまで色素形成に関わるメラノサイトへの抑制効果がメインであり、
肌に直接当たる紫外線から肌を守る効果はないため、日焼け止めなどと併用することが重要です。
2. 帽子の着用:
つばの広い帽子をかぶることで、目や顔への直接的な紫外線の照射を減らすことができます。
3. 日傘の活用:
最近は男性も使う人が増えている日傘は、直接的な紫外線を浴びないようにするのに非常に有効です。
体感温度も下がり、熱中症対策にもなるためおすすめです。
4. 紫外線が強い時間帯や場所を避ける:
日中の紫外線が強い時間帯(一般的に10時~14時頃)や、
照り返しが強い場所(雪山、海、プールなど)での長時間のアウトドア活動を避けることも大切です。
目が日焼けしてしまったら?
もし強い紫外線を浴びて目が痛くなったり、おかしいと感じたら、すぐに眼科を受診しましょう。
残念ながら、紫外線による細胞の障害が起こってしまった場合、すぐに痛みが取れる治療法はありません。
新しい細胞ができて傷をカバーするまで、痛みに耐える必要があります。
眼科では、傷から菌が入らないように抗生剤の目薬や軟膏が処方されますが、それ自体が痛みを和らげるわけではありません。
まとめ
目は私たちが世界を見るための大切な器官であり、紫外線からしっかり守る必要があります。
そして、目を守ることは、肌のシミ予防にも繋がるということも覚えておきましょう。
夏はもちろん、これからの季節も紫外線は強くなります。
サングラス、帽子、日傘などを活用し、紫外線対策を徹底して、目とお肌の健康を守っていきましょう!