三愛では、メガネ、補聴器、時計、宝飾を扱っております。 眼鏡作製技能士および認定補聴器技能者がお客様の快適生活をサポートします。

Blog

2025.01.28

【弱視】視力が1.0以上出ているのにメガネをしなければならない理由【調節性内斜視】

こんにちは。

岐阜県羽島市の三愛の山村です。

裸眼視力が1.0以上ある人でも

メガネをしなければならない時があります。

それはどのような状態の目の事なのかを解説します。

①1.0以上の眼とは

メガネなしで1.0見える目には2種類の方がいます。

正視と遠視です。

ともに遠方を見たときに視力が1.0出ていたとしても

眼の中では大きく異なる現象が起こってます。

左右の図はともに遠くをまったく力を入れずに見ている図です。

正視は網膜上に焦点を結びますが、遠視は焦点が奥にズレます。

しかし遠視の場合、水晶体を毛様体筋という筋で膨らますことで

無理やり網膜上に焦点を持ってきます。つまり

力を入れずに1.0の視力が出ているのが正視。

力を入れて1.0の視力を出しているのが遠視となります。

遠視は目を開けている間、休むことなく水晶体を膨らましています。

いうなれば朝から晩まで「重り」をつけて生活しているようなもの。

そんな生活しんどいですよね。ただ生まれて成長過程で遠視になって

いると力を入れることが当たり前なのでしんどく感じないのが

遠視の厄介なところです。遠視を矯正せずにいると、

弱視や斜視といった他の厄介な眼の状態を招くこともあります。

②遠視が招く調節性内斜視

斜視の原因はいろいろあって眼球を動かす筋肉や神経の病気、

両眼視の異常、視力不良など様々です。遠視が原因の斜視は

調節性内斜視と言われ、メガネを掛けている時は片目が極端に

内によってしまう状態です。これは調節と輻輳の関係で、

簡単に言えば、目を内に寄せるときに力を入れます。

という事は力を入れたら目が内に寄るのです。

遠視は常に力を入れている目なので寄せなくていい時も

内に寄ってしまうのです。

③医師の指示に従って正しくメガネを掛けましょう。

遠視は弱視という症状とともに調節性内斜視という

状態も起こすことがあります。たとえ視力が1.0出るように

なったとしても、遠視が治ったわけではありません。

メガネを外せば、また弱視に戻るリスクもあり、再度内斜視に

なる可能性もあります。自分たちで勝手に判断せず

医師の指示のもと正しくメガネを装用しましょう。