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2022.06.11 | 補聴器

耳あな式?耳かけ式?補聴器の種類によるメリットデメリットを解説

こんにちは。

岐阜県羽島市の認定補聴器技能者の山村です。

現在補聴器にはたくさんの種類がありますが、

主流は主に、耳あな型と耳かけ型の2種類です。

その中でも色々種類がありますのでメリットデメリットを

解説いたします。


耳あな型補聴器

耳の穴にすっぽりと収まるタイプ。すべての部品が本体に収まってます。

主にオーダーメイドで、耳の穴の型を取って作ります。

片耳95,000円~600,000円と値段の幅があります。

基本的に電池交換式で、おおよそ7日~10日ほどで電池を消費します。

コロナでマスクをかけることが日常的になり、マスクやメガネと干渉しない

耳あな型補聴器の人気が高まっています。

CICタイプ

耳の穴の中に完全に収まるという意味の「Completely in the Canal」の略です。

メリットは耳奥に入るため、目立たないところ。また耳は周りの音を自然に

集める仕組みが備わっているため、その力を最大限に使える為、音質もよいです。

デメリットは、小さいため手先の器用さが求められます。また電池も小さいため

電池交換の頻度も他のタイプと比べると多くなります。

また耳の中の占有率が高いため、こもり間が抜けないことも。

Canalタイプ

CICよりも大きく標準的なタイプです。CICよりも大きいため、

さまざまな機能が搭載されています。

メリットは、取り扱いのしやすさ。高齢者でも扱いやすいです。

Bluetoothや音量調整ボタンなど便利機能を追加できる点です。

デメリットはCICと比べると補聴器をしているのがわかるところ。

また耳の中に入れる為、異物感はあります。

耳かけ型補聴器

昔からある耳にかけるタイプの補聴器です。昔の補聴器のイメージを

お持ちの方はやはり耳かけ型を想像する方が多いのではないでしょうか。

本体と音を伝えるチューブ、耳栓と3つのパーツに分かれており、

耳栓部分をオーダーメイドで作ることで、より良い音質にすることもできます。

各メーカーが充電式と電池式の2種類を発売しています。

RICタイプ【充電式】

RICとは「Receiver in Canal」の略で、レシーバという音を出す機械が、

耳の中にある事からそうおばれます。レシーバを分離することで、

従来の耳掛け型補聴器より小型で目立ちにくく、正面からはほとんど

見えず、横からチューブ部分が細く見えますが、目立ちません。

メリットは、充電式の為、電池交換の手間が不要な点。目立ちにくい点が

あげられます。また試聴機も豊富にあるため、すぐご自宅で試聴ができます。

デメリットとしては、補聴器本体以外にも充電器代が追加で必要な事。

最低価格も片耳15万円前後と高額なところがネックです。

また充電電池も劣化します。交換には1万円~2万円前後かかります。

RICタイプ【電池交換式】

電池交換式の場合は、電池交換がおよそ7日~14日の頻度であります。

慣れると30秒程度で電池交換ができます。

メリットは、旅行などの外出時にわざわざ充電器をもっていかなくても、

カバンに電池をワンシート入れておけば安心という点。充電式よりも

安い金額から購入が可能です。片耳9万円前後からとなります。

デメリットは、電池交換をしなければならない点。またRIC全般ですが、

レシーバと本体を繋ぐチューブが切れた場合10,000前後かかります。

BTEタイプ【従来タイプ】

BTEは「Behind The Ear」の略で、耳の後ろという意味です。RIC同様に

本体を耳後ろに掛けるのですが、RICより本体が大きくまたチューブも

太い物です。

メリットとしては、大きいため手先の不自由な方も取り扱い安い点。

また重度難聴の方の場合、耳あな型やRICでは聴力範囲に対応しておらず

BTEタイプのみという場合もございます。

デメリットはやはり大きさ。補聴器をしていますという感じはあります。


以上が補聴器の種類別メリットとデメリットです。

ぜひ上記を参考にしていただき、補聴器店の方に、

目立ちにくい方が良いとか充電式が良いなど明確に

伝えていただければと思います。

ただし聴力によっては対応できない機種もございますので、

先に聴力測定をしてからが良いと思います。

それではまた次回。